脳がうまくはたらかずにものの見方が否定的になり、自分を責めてしまい、普段なら乗り越えられるストレスがより辛く感じられて、悪循環を起こします。 ご自身ではなかなか自覚できないため、周囲の人が先に気づいて誤解し「遅刻が多い」「怠けている」などと非難されるケースも少なくありません。
現在、日本では成人の約5人に1人が睡眠に関するなんらかの問題を抱えていると言われています。 不眠症は睡眠障害の一種で、睡眠トラブルのために日常生活に支障をきたし慢性的に継続する疾患です。なお、他の精神疾患の症状の一つとして不眠症が現れてくる場合もあります。
何の前触れもなくある日突然、息が苦しくなるなど、めまいや動悸などに襲われるなどの“パニック発作” を起こして、生活に支障をきたす疾患がパニック障害です。発作を繰り返すと、再び発作が起こるのではという“予期不安”が出現します。
新たな社会環境にうまく慣れることが出来ず、さまざまな症状や問題が現れて、生活に支障をきたす疾患です。
双極性障害の約2/3の人が「うつ」から始まることがわかってきており、「うつ」だけを数回繰り返したのちに、ある日突然、「躁」になるというタイプも存在します。また躁状態がほとんど現れないケースも珍しくありません。
強迫性障害は、ある考えや行為にとりつかれてしまい、どうしてもそれを排除することが出来ず、日常生活に支障をきたす病気です。
人前で緊張したりあがることは誰もが経験することです。社交不安障害は、このような状況を恐れるあまり、日常生活に支障をきたしてくる状態であり、治療の対象になります。
発達障害は脳機能障害のひとつであり、生まれつき備わった特性です。発達障害には、自閉症スペクトラム障害(自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害などとも言います)、注意欠如・多動性障害(ADHD)の二つが代表的です。正常範囲と障害の間のグレーゾーンが広く、個人差が大きいことも特徴のひとつになっています。
統合失調症は、脳の神経ネットワークにトラブルが生じる「脳」の機能障害です。発症する時期はほとんどが思春期から青年期で、特徴的な症状には幻覚や妄想があります。
認知症には、主にアルツハイマー型認知症、レビー小体型、血管型認知症があり、いずれも正常にはたらいていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響が起こる病気です。