こんな症状はありませんか

など

社交不安症について

社交不安症について

人前で緊張したりあがることは誰もが経験することです。社交不安障害は、このような状況を恐れるあまり、日常生活に支障をきたしてくる状態であり、治療の対象になります。多くは思春期(中学、高校時代)に発症し、「性格の問題」と考え治療に至らない場合が多いですが、放置すると引きこもりの原因になったり、抑うつ状態を合併することがあります。

原因と治療法

社交不安障害は、脳内の神経伝達物質の不足によって起きるとされています。
そのため、脳の機能を調整する薬物療法と、考え方や物の捉え方、行動を変える精神療法である認知行動療法によって治療が可能です。

薬物療法

抗不安薬や抗うつ薬を用いて治療し、効果は飲み始めて1ヶ月ほどで現れてきます。ただし効果が現れた時点で服用を止めてしまうと、再発の可能性があります。症状が出なくなっても、必ず医師の指示に従って服用し、再発させないようにゆっくりコントロールしながら止めていきましょう。

認知行動療法

不安を抱きやすい考え方を変えたり、不安にうまく対処したり、不安に慣れたりする訓練を行って、しっかりと現実に向き合えるようにしていきます。

院長からのメッセージ

治療は長期間に及ぶことが多いですが、ゆっくりといい方向に向かっていきます。多くの患者さんは「性格の問題」と考えていることと、診察で話すことに緊張してしまうことから、受診をためらうことが多いようです。まずは受診して相談してみるということからチャレンジしてみましょう。電話が苦手な患者さんも多いですが、当院ではネットで初診予約も可能です。