適応障害の原因となるストレスは、就学、就職・転職・異動・転勤、結婚・離婚といった環境変化や人間関係などがあります。こうしたストレスによって大きな負担がかかってしまうと、症状が現れるようになります。
仕事に関する原因により発症する方が多く、生活リズムの乱れや人間関係の悩みが解消されずに長期化していることなども発症原因になりえます。
治療では、ストレス因子を除去するように環境を整えることを優先させ、場合によってしばらくの間、休職などで休養をとり、心のエネルギーを回復させることも必要になってきます。
また、適応能力を高めることも次に大切なことだと言えます。現在のストレスが完全に消えて無くなっても、本人のストレスへの対応力(ストレス耐性)が低ければ、違うストレスに直面したときに適応障害を発症する危険性が高くなってしまいます。